確認と改善のポイント(マンション編)
トイレは自立度が落ちても楽に使える、そして介護時にも利用しやすいことです。
〇冬、寒くありませんか(共通)
〇掃除が負担になっていませんか(共通)
〇小物などの収納スペースがありますか(共通)
△自立度が落ちてもひとりで用を足せますか(住み続けられる)
△介助を受けながらトイレを使えますか(住み続けられる)
課題は
加齢により排泄の頻度が多くなり時間もかかる場合があります。
冬の寒さはその負担を大きくします。
改善は
先ず暖房便座、そしてトイレ用の小さな暖房器具を設置します。
課題は
動作が緩慢になったり認知度が低下してくると、トイレは意外なことで汚れることがあります。
狭い場所の掃除は体が辛く、行き届かないことが出てきます。そうしたことが、家の中に臭気を生みます。
トイレこそ最も清潔で気持ちの良い場所にしたいものです。
改善は
床や壁の下部は耐水性があり汚れにくい素材にします。既存の面に重ねる工夫もあります。
床の素材、仕上がりは滑らないよう、つまづかないようにします。
課題は
高齢者になると様々な介護用品が増えますので収納場所が必要です。
また、汚れ物の一時保管スペースも必要になります。
改善は
ドア上や窓上に収納ボックスや棚の設置、壁際の邪魔にならないところに収納棚の設置を用意します。
課題は
高齢期に大事なことは「食べる、寝る、排泄する」ことです。
トイレは使用回数も多く、何より自分一人で済ませたいことです。
杖や歩行具を使いながらでも安全に用を足すことが出来そうですか。
立ち座りの補助の手摺はどのように付けられそうですか。
便座の高さが低いと立ち座りの負担が大きくなります。
改善は
狭い場所でバランスよく動作するためにL型の手すりを設けます。
安定して体を上下させるためには、両手で支える必要があります。
左右の壁に横手摺を設ける、便器の両脇に床置き式タイプのはね上げ式の手摺を置く、便器の前の壁に両手で握ることのできる横手摺を設ける、などの方法があります。
トイレのドアの位置と便器の方向、左右の余裕の様子により、本人の使いやすい方法を選びます。
課題は
介助が必要になった時も想定し、介助者の動き方なども考えておきましょう。
改善は
介助を受けながら用を足すことを想像するのが難しいでしょうから、先ずどういう風になりそうか試してみましょう。ドアを開けたままで介助することになりそうです。
手摺があるとかえって動作が難しくなることもあります。
タンクレスの便器は動けるスペースが少し広くなります。ドアが便器の横にある場合は特に有効です。
このサイトは2021年5月に公開しました。
初期のメンテナンスを行うことがありますので
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