確認と改善のポイント(マンション編)
床・壁・天井やカーテンなどの内装、照明でその雰囲気がかなり決まります。臭いも気づきにくい点です。
〇家の臭いやカビが気になりませんか(共通)
〇廊下の足元が暗くありませんか(共通)
〇新聞や本が読みづらくありませんか(共通)
□カーペットや壁紙が日焼け、汚れていませんか(楽で楽しく)
□同じカーテンを長い間使っていませんか(楽で楽しく)
課題は
家の臭いは「カーペットや畳、壁、カーテンなどに吸収された臭い」「収納、水回りなどのカビの臭い」「排水口からの臭い」、その他靴箱やゴミなどさまざまな原因があります。
改善は
掃除、換気が大切です。臭いが素材に染み付いてしまった場合は取り替え、張り替えを考えましょう。抗菌、消臭効果があるクロスやカーテンもあります。
温度差の項目で上げていますが、窓の断熱性能を上げることにより結露などを防ぎ、カビの防止にとても効果があります。
課題は
高齢者はより明るい照明が必要です。(下部掲載の若年者と高齢者の推奨照度比較をご覧ください)
廊下では1.5倍と言われています。
一方、夜の寝室から廊下、トイレに至る動線は明るすぎないよう配慮する必要もあります。
改善は
目に余り光が入らないで、廊下の下部を照らす照明を考えましょう。
天井につける器具ではスポットライトのような照明範囲を絞り込んだ機器がお勧めです。
足元灯も電池式やコンセントにはめ込む機器があり、人感センサーで点灯するタイプもあります。
課題は
高齢者に必要な照度は若い人の1.5~2倍と言われています。6帖なら8帖用、8帖なら12帖用です。LED器具は照度の調整も出来て交換の手間も減ります。「長持ちで省エネ」と言うのは高齢期にとっては大切な性能です。
改善は
(1)調理、食卓、洗面、読書、洗濯など細かな作業などをする場所の明るさ
若年者の2倍程度を目安とします。
(2)部屋に明かりが一つの一般的な居室の明るさ
作業照明を兼ねるので全般に明るくし、平均照度で1.5倍を目安とします。
(3)屋外(門、通路、ポーチなど)の明るさ
暗く、危険性も高いので、若年者の3倍を目安とします。
特に明るい室内からの出口(ポーチや勝手口など)は十分な明るさを配慮します。
(4)その他配慮すべきこと
夕刻から暗くなるまでの照明は、できるだけ明るくします。
白っぽい光のほうが、明るいと感じる人が多いようです。
電球色は落着いた感じややわらいだ感じが強く、眼にも優しい視環境となります。
出典:パナソニック照明設計資料
課題は
全体の印象を大きく決めるのは明るさ、色彩、そして臭いなどです。
壁紙、カーペットや畳は長い間には汚れ、臭いもつきます。
特にリビングやキッチン、トイレ、洗面、そして玄関周りです。
壁紙などを20年以上張り替えていないとすれば、これから住む年数を考えると、合わせて40~50年使うことになり汚れなどがかなり目立ってきます。カーペットは部屋の雰囲気がソフトになり、ワックスがけなどの手入れもいりません。ただ長い間には汚れや臭いが染みつきます。
改善は
壁紙は20年を過ぎていれば、張り替えのタイミングかも知れません。
カーペットはフローリングにすると掃除も楽ですし、清潔さが保ちやすくなります。
介護度が上がった時には床を汚してしまうことがあり、カーペットでは対応が難しくなります。床暖房も効果的です。
課題は
カーテンも家全体の印象を大きく決めます。長い間には日焼けし、汚れ、臭いもつきます。
一度取り付けるとそのママという事が多いようです。
改善は
「消費財」「楽しむインテリア」として、時どきお替えになることをお勧めします。明るさ、色彩、思いきって華やかな柄を選ばれてはいかがでしょうか。また洗濯をするだけでも印象がずいぶん変わります。
このサイトは2021年5月に公開しました。
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