確認と改善のポイント（戸建て編）
９）ゆとりのスペースがありますか？ 活かしていますか？
ご家族それぞれが気持ち良く過ごしたいものです。広めのベランダは将来は物干し場などとして役に立ちます。
〇夫婦それぞれの個室がありますか（共通）
〇ペットで家の中の汚れが気になりませんか（共通）
□友達とゆっくり過ごす場所がありますか（楽に楽しく）
□空いた部屋を趣味の場などに使っていますか（楽に楽しく）
△椅子を置ける広めのデッキがありますか（住み続けられる）
△１階で楽に洗濯が干せますか（住み続けられる）
〇夫婦それぞれの個室がありますか（共通）
課題は
会社勤めをしていた夫が退職後一日家に居ることが多くなると、その個室があった方が、本人だけでなく他の家族のためにも良いとも言われています。奥様も趣味のためなどに片付ける必要のないスペースがあれば良いのではないでしょうか。
就寝前後のご夫婦の生活時間が異なっているために寝室を分けるという方も少なくありません。60歳以上では半分以上が夫婦別寝という調査結果があります。
改善は
納戸状態になっている子供部屋を活用しましょう。物の片付けにもなります。
趣味のスペースは居間などの一部にコーナーを設けることもできます。
先ずは家族の間で話題にしてみましょう。
〇ペットで家の中の汚れが気になりませんか（共通）
課題は
ペットと暮らす方も多くいらっしゃいます。ペットがいると明るく、心も癒されますが、家の中を汚すなどのトラブルも起こり、先々負担になることがあります。
改善は
ペットの習性を理解して、ペットが生活しやすい設備やコーナー、通路などを用意してはいかがでしょう。
□友人とゆっくり過ごす場所がありますか（楽に楽しく）
課題は
趣味や地域のお仲間と気兼ねなくゆっくり過ごす場所は如何でしょうか。
改善は
独立した部屋という事ではなく、食事スペースやリビングをお客様向けにしつらえ直すことで、お客様をお迎えしやすくなります。
これまで成長する家族に合わせて買いそろえてきた家具などを一度見直しませんか。
リビングの棚を替えてみる、食事用の椅子を替えてみる、カーテンを替えてみる、絵などを飾ってみる、楽しみながらなさってみてください。
□空いた部屋を趣味の場などに使っていますか（楽に楽しく）
課題は
男性の５０歳代と７０歳代を比較すると、週日に家に居る時間が倍になります。（NHK生活時間調査）この増えた時間は「ゆとり」の時間です。この時間を気持ち良く、ご家族それぞれ過ごしたいものです。音楽を聴く、演奏する、絵を描く、ホームシアターを楽しむ、鉄道模型専用の部屋を造られた方もいらっしゃいます。お友達との新しい交流も生まれるかも知れません。
改善は
夫婦それぞれ、そしてご一緒に専用の部屋、リビングのコーナー活用、夫婦個室の利用、いろいろ工夫されてはいかがでしょうか。
趣味のために改めて和室をしつらえるという事もあります。
△椅子を置ける広めのデッキがありますか（住み続けられる）
課題は
庭の手入れなどが負担になることがあります。除草などの手入れが出来なくなり、コンクリートで固めてしまうケースも見られます。
改善は
子育てのための庭から、高齢期に優しい、楽に維持できる庭に作り直してみませんか。
例えば庭にメリハリをつけてはいかがでしょう。日常的に利用し手入れを楽しむスペースと、その周囲の手入れが簡単な、季節を楽しむスペースを作ります。周辺にはウッドチップなどを敷き詰めれば雑草を減らせます。
そしてリビングや介護居室の前に広めのデッキを半屋外の空間としてしつらえます。気軽に外の空気にふれたり、みどりを楽しんだり、屋内とつながった空間の広がりを創りだすなど、意外な効果があります。
特に歩行が難しくなった時、外気に触れるかけがえのない場所になります。車いすなどで玄関からの出入りが難しくなっても、このデッキから楽に出入りができます。
△１階で楽に洗濯が干せますか（住み続けられる）
課題は
２階の物干し場に上がるのが負担になります。
乾燥機を利用する、部屋干しする、になります。
改善は
デッキがあれば自立度が落ちた時にも、洗濯物や布団を干す場所として役に立ちます。
